- HOME
- 禁煙外来
ニコチン依存症
いつでもやめられると思って吸い始めたのに、いつの間にかタバコと離れられなくなってしまうのはなぜでしょう。禁煙に挑戦しても、つい吸ってしまうのはなぜでしょう。
これは、タバコの煙に含まれるニコチンが、麻薬にも劣らない強い依存性を持つからです。
そのため、現在では、喫煙する習慣の本質は「ニコチン依存症」という、治療が必要な病気であるとされています。
COPD(慢性閉塞性肺疾患)
こんな症状にご注意!
年齢とともに、「階段の上り下りで息切れがする」「咳や痰が続く」「ちょっと動いただけでも動悸がする」このような症状が気になる方も多いと思います。
しかし、本当に年齢のせいだけなのでしょうか?COPDって聞いたことありますか?
様々な要因から肺機能が低下し、呼吸することが困難になる、COPD(Chronic Obstructive Pulmonary Disease 慢性閉塞性肺疾患)が増えています。
気になる症状をそのままにせず、医師の診断を受けましょう。
COPDの発症に深くかかわり、そのリスクを増大させている大きな要因は喫煙です。
喫煙は肺気腫の原因にもなっており、COPDの危険因子の80%から90%を占めています。
これまで喫煙者の多くは男性だったこともあり、肺気腫は男性に多くみられる病気でしたが、発症の要因が同じ条件であれば、女性のほうが発症しやすいといわれています。女性の喫煙者も、十分に注意を払う必要があります。
タバコの副流煙は喫煙しない人にとっては大きな危険因子となります。
ほかにも、ぜんそく症状、乳幼児の肺炎、成長期の低栄養状態、大気汚染などもCOPDのリスクが高くなります。
COPDの治療とリハビリ
COPDは、適した治療により症状を軽くすることができます。しかし、完全に元の状態には戻らないことが知られています。
この病気をよく理解し、必要な治療や対策を取り入れることにより、病気の進行をできる限り防ぐこと、症状をやわらげること、そして日常生活をより良くすることができます。
喫煙者は大きなリスクである喫煙をやめることが重要です。
喫煙、薬物療法、呼吸リハビリテーションが治療の中心です。
禁煙補助薬って?
飲み薬
1日2回食後に飲みます。飲み始めてから8日後に禁煙を始めます。通常、12週間服用を続けます。
- 飲むだけなので簡便
- ニコチンを含まない
- 肌の弱い人でも使える
- 一定の要件を満たすと健康保険等が適用される
貼り薬
ニコチンを含んだ皮膚に貼る貼り薬です。1日1回、上腕やお腹、背中などに貼ります。皮膚のかぶれを防ぐため、毎日貼る場所を変えるとよいでしょう。
標準的な使用期間は8週間です。
- 貼るだけなので簡便
- 一定の要件を満たすと健康保険等が適用される
禁煙外来で行う治療
禁煙治療では次のようなことを行います。
- 診察
- 呼気一酸化濃度の測定
- 禁煙実行・継続に向けてのアドバイス
- 禁煙補助薬の選択と処方
スケジュール
標準的な禁煙治療のスケジュールでは、12週間にわたり合計5回の診察が行われます。
料金表
健康保険で禁煙治療のみを行った場合の自己負担額(3割負担として)は、13,000円~20,000円程度です。
4つの条件をすべて満たせば、保険診療の適用となります。
(1)直ちに禁煙したいと思っている方
(2)テストでニコチン依存症と診断された方(5点以上)
スクリーニングテスト(TDS)でニコチン依存度をチェックできます。
(3)ブリンクマン指数200以上の方
35歳以上の場合(35歳未満は2016年4月からこの条件は不要になりました)
ブリンクマン指数(1日の喫煙本数×喫煙年数)が200以上
(4)治療に同意された方。
「禁煙治療のための標準手順書」にのっとった禁煙治療について説明を受け、当該治療を受けることを文書により同意された方。
禁煙外来のQ&A
- 薬を飲んだらタバコを抑えられますか?
- ある程度は抑えられますが、患者様ご自身の意志の強さが大きく関係します。
- どんな薬ですか?
- 1日2回食後に服用する飲み薬と、皮膚に直接貼る貼り薬があります。
- 禁煙治療は保険がききますか?
- はい。3カ月間は保険内での治療が可能です。
- 薬を飲むのはどれぐらいの期間ですか?
- スケジュールをご確認下さい。